大日如来坐像

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 この像は、蓮台上に結跏趺坐をなす、法界定印(胎臓界)の大日如来坐像である。高さ77cm、膝張53cmで、一堂の主尊として祀られてきた。寄木の内刳と玉眼手法により造られ、仏身は泥下地に金箔を置き、条帛には朱彩を施してある。表現、刀法にやや生硬な面も見られる。天冠台前面、左上膊の一部に破損があるが、室町時代の作であろう。光背は近世になって付けられたものである。